「盗め」派も「教えて」派も納得する指導法があった!?
回答欄には、
「おっしゃる通りです。『教わるな、盗め』、は古いです。業務を標準化して、基本的なことは誰がやっても同じことができるようにし、それを前提としたうえで、より高いレベルの仕事を考えることが、発展的な仕事の仕方だと思います」
「昔の職人ならそれでも良かったのでしょうが、私も、古いなあと思います。基本的なやり方は教えて、いろいろな人の、良いやり方を盗むのが良いかと思います」
と、投稿者に賛同する声が上がる一方、
「人から押し付けられた教えより、自分で考えて身に付けた仕事のほうが為になる、と上司の方は言いたかったのではないでしょうか?学校の勉強でも同じで、先生から教わった事など頭には入りませんが、自分から積極的に興味を持って学んだ事は身となり花になりませんか?」
「私は見て盗み取るって教えは好きです。一つのやり方しか教わることが出来ないよりかは、色々な人のやり方を見て学ぶ方が経験になったからです。というか、仕事の解決方法が幅広くなるって思います」
など、「見て盗め」派の書き込みも寄せられている。
「見て盗め」派と「しっかり教えて」派、相容れないように思えるが、両派が納得できそうな解決法が、コラムサイト「All About」に掲載されている(07年5月3日)。
コーチングの専門家・宇都出雅巳氏が、「部下に仕事を観察させて、そこで気づいた仕事のポイントをメモしてもらう」というやり方を提言。
「部下がどれだけ、どのように学んでいるかがわかる」「上司自身も気づかなかった仕事の新しい見方が得られる」「部下が集中して仕事を観察するようになる」「部下自身にとってわかりやすいマニュアルができる」
という4つのメリットが考えられる、として、「『見て盗め!』だけの教育から、部下と一緒に知識を創造し、組織を成長させる教育に進化していきましょう!」と呼びかけている。(MM)