外資系企業で再発見した 知識やスキルより大切なコト

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基礎をしっかり確立させる

   だから、この会社のようにほぼ丸投げに近い状態で任されると、「何をやればいいのか分からない」といった状況に陥るらしいです。

   例えば「ここはこうした方が良いでしょうか?」という風に上司に聞きにいくと

「自分が良いと思うなら、それでやればいいじゃないか。君はそのために雇われているのだから」

と言われるらしいです。全くカルチャーが違うのでついていけない、合わない人が辞めていくのです。本当の意味での自律性が強く求められるということです。

   後日、社長にもヒアリングをさせていただく機会をいただきました。

   私は社長に人材育成の構造を説明させていただき、知識やスキルよりまずは基礎(仕事をする上で必要な行動と姿勢)をしっかり確立させることの重要性を説明させていただくと

「まさしくその通りです。基礎ができていない社員は能力が高かったとしても上手く行っていないと思います。これはBase Abilityとでも言えるのでしょうかね。
   あとは状況の変化に臨機応変に対応できる対応力と、外国人と仕事をするにあたっては異文化の理解とタフな精神力が求められます」

   スマートな能力ではなく、もっと地味で泥臭いものが重要だそうです。

野崎大輔(のざき・だいすけ)

大学卒業後に無職、離職を繰り返し社労士として独立し、企業の労使トラブルの解決に奔走する。2013 年7 月に自律型人材育成専門コンサルティングを行うデストロイ・ジャパン株式会社の創業メンバーに加わり、専務取締役に就任。社員が自発的に行動する組織作りに注力している。単著に『できコツ 凡人ができるヤツと思い込まれる50の行動戦略』(講談社)、共著に『黒い社労士と白い心理士が教える 問題社員50の対処術』がある。
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