寝坊して上司から電話 その時、どう答えるべきか

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社会人1年目に、コンサルで徹底指導されたこと

   今回の例の場合、マネージャーの1番知りたいとおもう「結論」はなんでしょうか?寝坊した理由が知りたいのでしょうか?ひたすら謝ってほしいのでしょうか?

   違いますね。マネージャーは、その日の仕事を進めたいわけですから、寝坊した私がいつから働けるのか?つまりいつ出社してくるのか?が1番知りたいことです。

   ですから、

「13時には赤坂のオフィスに出社します」

が、結論になります。これを最初に伝えることが、「結論から伝える」ということです。

   納期が間に合わない、遅れているという時もそうですね。

「あの作業いつごろできるの?」

ということに対して、ちゃんと結論を答えましょう。遅れ気味な作業も、誤魔化すために、「もうすこし待ってください、努力してます」と答えるのはよろしくない。

   「あと2週間かかります」とまず結論を。

   激昂する人もいるかもしれませんが、じゃあなぜ2週間もかかるんだ!と怒ってくれたほうが、問題点やボトルネックになっていることを話しやすいといえます(自分がボトルネックになっていても、それならヘルプを求めましょう)。

   私は社会人1年めで、とりわけコンサルティングファームで、なんども繰り返すように「結論から話せ」と徹底されました。このクセがついたことは、いまでも役に立っています。

   このほかにも1年めで学ぶスキルのなかで、20年たってもずっと役に立ち続けている定番の仕事術というものがあります。そのベスト30をまとめた「コンサル一年目が学ぶこと」は、若手の皆さんを中心に好評をいただいております。

   引き続き、本連載ではしばらく、そのベストスキルのエッセンスについて紹介していきたいと思います。(大石哲之)

大石哲之(おおいし・てつゆき)
作家、コンサルタント。1975年東京生まれ、慶応大学卒業後、アクセンチュアを経てネットベンチャーの創業後、現職。株式会社ティンバーラインパートナーズ代表取締役、日本デジタルマネー協会理事、ほか複数の事業に関わる。作家として「コンサル一年目に学ぶこと」「ノマド化する時代」など、著書多数。ビジネス基礎分野のほか、グローバル化と個人の関係や、デジタルマネーと社会改革などの分野で論説を書いている。ベトナム在住。ブログ「大石哲之のノマド研究所」。ツイッター @tyk97
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