6月になりました。新入社員のみなさんも、すこし会社に慣れてきた頃でしょうか。研修も終わり、現場に配属されている人も多いでしょう。
そこで本連載でもしばらく、入社1年目のための、基礎スキルについて連載いたします。
外資系コンサルが1年めに学んでよかったと思うことを30とりまとめた、拙書『コンサル一年目が学ぶこと』のエッセンスを、より一般向けにして解説します。
課題は「率直なコミュニケーション」
さて、新入社員ならずとも必ずやってしまう失敗に、寝坊というものがあります。私も1年目で大幅な寝坊を1回やってしまったことがあります。すごく仕事が忙しく、前日も深夜1時くらいまで仕事をして、帰宅したのは2時でした。
すやすや眠っていると、マネージャーから電話がかかってきました。すでに時刻は昼12時手前。
「すいません、今起きました」
「なに!?」
と怒鳴られました。
さて、こういうときにはなんと答えるべきなのでしょうか?先日、オンラインの授業で同じ課題を出したのですが、視聴者の答えはいろいろありました。「すいません」とまず謝るのはいいとして、そのあと何をいうか。
「実は昨日は1時まで仕事してまして・・・」
「いまから大至急向かいます」
「今起きましたので、すぐ向かいます」
といった意見がありました。
最悪なのは、言い訳から入ってしまうことです。マネージャーにとって、言い訳はどうでもいい。
これは謝り方の研修課題ではなくて、じつは、「率直なコミュニケーションをする」という課題です。大切なのは、「結論から伝える」ということです。
「そんなの分かってるよ」と言われそうですが、実は、多くの人が「結論から伝える」「端的に率直に話す」ということがなかなか出来てない。それは本当に日常の短い場面でも、徹底的に気をつけて直していくしかありません。