「後ろ倒し」が就活本に与える影響 「振り回される」のは学生だけではなかった

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『業界地図』は例年通り?

   なお、東洋経済新報社によると、『会社四季報業界地図』は例年通り、8月下旬か9月上旬ごろに刊行とのこと。

   この『業界地図』は、内定者データなどは掲載していません。あくまでも、経営情報や業界関連ニュースなどをまとめているので、就活後ろ倒しはそれほど影響しないのです。

   念のため、他社に聞いてみると、

「刊行時期は例年通りで進めています」(『日経業界地図』刊行の日本経済新聞出版社)
「刊行の是非を含めて、検討中です」(『最新業界地図』刊行の成美堂出版)

とのこと。

   成美堂出版が気になることをコメントしていますが、大丈夫でしょうか。

   この『業界地図』、東洋経済新報社版を含めて、情報量が多すぎて、就活生からすれば、どれがいいのか迷いやすい、とよく言われています。

   ただ、東洋経済新報社版は、『四季報』シリーズの姉妹版という分かりやすさがあります。結果、

「東洋経済新報社版を10とすると、他社は2か3というところ」(都内難関大生協)

   そのため、高橋書店は2013年版(2012年刊行)を最後に撤退してしまいました。

   就活時期変更で揺れ動く就活本ですが、3年生も4年生も、どの本がいいか、書店で確認してみてください。(石渡嶺司)

石渡嶺司(いしわたり・れいじ)
1975年生まれ。東洋大学社会学部卒業。2003年からライター・大学ジャーナリストとして活動、現在に至る。大学のオープンキャンパスには「高校の進路の関係者」、就職・採用関連では「報道関係者」と言い張り出没、小ネタを拾うのが趣味兼仕事。主な著書に『就活のバカヤロー』『就活のコノヤロー』(光文社)、『300円就活 面接編』(角川書店)など多数。
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