学生大迷惑の16年版・17年版の混在
まあ、善意に解釈して、SPI試験の実施自体は例年通り、1月~3月であり、データ収集は十分間に合ったとしましょう。
実際にそうした企業が多いことは、私も取材で把握しています。
しかし、そうだとしても、問題はまだあります。
年度版刊行の場合、どの本でも、多くの出版社では、刊行の1、2か月前には以前の商品の出荷を停止します。そうでないと、新年度版が売れなくなるからです。
また、書店側も、入荷予定日が確定した段階で、新年度版刊行の1か月前には旧年度版を返本します。
つまり、5月~6月刊行だと、3月~4月ごろにSPI試験を受ける学生は、関連本を入手しようとしても、入手しづらくなります。
それから、書店によっては、新年度版と旧年度版を混在して販売するところもあります。
一般書店では、さすがに少ないですが、ネット書店では、混在しての販売が当たり前。
では、問題。2015年6月から8月にかけての4年生は、16年版と17年版、どちらを買えばいいでしょうか?
グループディスカッションのテーマにもなりそうなくらい、ややこしい問題です。
それとも、多くの学生が指摘するように答えは、
「古い年度のものを中古1円で買う」
なんでしょうか。5月~6月刊行の出版社関係者の方、ご回答をお待ちしております。