「メイド」VS「母親」 子供の事をよく知っているのはどっち?

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   「女性の活躍」が叫ばれているが、促進するには母親に偏りがちな家事や子育ての負担軽減が欠かせない。その有効な手立ての一つが「メイド」の雇用だろう。

   しかし日本では、自分の子どもは自分で育てる、他人、外国人ならなおさら自分の家に入れたくないといった抵抗感が、多く存在するのではないだろうか。

   そんな「メイド」に対するネガティブなイメージを払拭する動画(2015年4月22日投稿)が、YouTubeでちょっとした話題だ。動画が制作されたシンガポールではメイドを雇うことはめずらしくなく、制作元のNPO法人によると22万人以上が雇用されているという。

子供の回答を双方が予想

母親とメイドを交互にインタビュー
母親とメイドを交互にインタビュー

   この動画は、夫と共働きで外で働く母親と、両親が家を空けている間、家で子どもの面倒を見ているメイドをインタビューし、どちらが子どものことをよく知っているのかを試す実験の様子をおさめたものだ。

   インタビューは、「子どもの将来の夢」「学校の好きな科目」などの質問に対して、子どもが何と答えるかを母親とメイドに予想してもらい、その後、直接子どもに話を聞き、その答え合わせをするという形式で進められた。

   動画によると、インタビューをした「74%」のメイドが、母親よりも正しい答えを知っていたという結果に。「学校での一番の友だちは?」「学校に好きな子はいる?」など、子どもの交友関係に関することまでメイドは知っていたのだ。

「メイドに休暇を」呼びかける

   中には「あの子は本当は好きな子がいて、その子について私には話してくれるけど、よく知らないひと(インタビュアー)には教えないと思いますよ」と、子どもの細かい性格まで言い当てたメイドもいた。

   さらに、「怖い夢に夜うなされたら、子どもはどうするか」という質問に対し、ある母親は「起きては来ないけど泣き叫んだりする」と回答。一方、そのメイドは「怖くて寝られないから、私を探しに来ます」と答えた。

   子どもの答えは「おばちゃん(メイド)に一緒に寝てほしいとお願いする」というものだった。メイドはたしかに本物の家族ではないが、想像以上に子どもはメイドのことを信頼し、そしてよく会話しているということが動画から見てとれる。

   この動画は、シンガポールへの外国人出稼ぎ労働者を支援する前出のNPO法人が、メイドに休暇を取らせることを呼びかけるために制作したもの。同法人によれば、国内の40%のメイドが週に1度も休暇をもらえていない現状があるという。(岡徳之

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