実力主義であることは、なんら変わらない
ただ、日本の年功序列と違うのは、ランクが自動的にあがるわけではないということです。10年たったらみんなパートナーになるわけではない。10年間に競争があって、なれるひと、なれないひとが居るわけです。たとえば、コンサルの場合、採用されたひとのうち10人とか20人に1人しかパートナーになれない。
能力がみとめられて、ランクがあがれ(昇進すれ)ば、給与は増える。ただ、昇進できなければ、いつまでも元の給与のままです(クビもあり得ます)。それに、年齢も関係ない。超優秀なひとは2年でパートナーになったりします。つまり、実力主義であることは、なんら変わらないのです。
一方日本の年功序列の場合は、文字通りの年齢給です。能力に関係なく、年齢に応じて給与がアップする部分があります。これはもともと生活給の意味合いが強く、35歳になれば結婚するだろうし、45歳になれば子供も大学にかよってカネがかかる。だから年齢に応じて給与を出そういうのが根底の発想です。
これらを混同して、年功序列だといっているのは、まったくのミスリードと言わざるを得ません。