「就活に有利なバイトがある」は都市伝説か

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   今回のテーマはアルバイトです。

   就活ではよく、

「アルバイト経験など役立たない」

と話す、採用担当者やカウンセラーがいます。

   一方で、この逆、

「アルバイト経験を話して内定が取れる」

と話す、カウンセラーもいます。

   学生にとって身近なアルバイトは、サークル活動と並び、話しやすいテーマです。

   では、実際のところ、どの程度、有効なのでしょうか?

学生と採用担当者では真逆の評価

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   まずは、リクルートキャリアの就職みらい研究所「就職白書2015 採用活動・就職活動編」のデータから。

「企業が採用基準で重視する項目と学生が面接等でアピールする項目」という項目があります。」

   企業側と学生側、同じ項目であるところがミソ。

   さて、トップは企業、学生、ともに「人柄」です。

   「アルバイト経験」は学生側だと2位ですが、これが企業側となると、8位。学生側の高評価に対して、企業側はそこまで重視していないことをよく表しています。

   実際に、採用担当者に話を聞くと、学生のアルバイト談は、うんざり、とする方が多数です。

「面接を実施すると、めぼしい飲食チェーンが全部揃う」
「マクドナルド、吉野家など同じチェーンのアルバイト談をアピールする学生が3人続くとさすがにうんざりする。面接担当の間では、『トリプルコーン』『スリーカードが揃った』など自嘲気味に話すことも」
石渡嶺司(いしわたり・れいじ)
1975年生まれ。東洋大学社会学部卒業。2003年からライター・大学ジャーナリストとして活動、現在に至る。大学のオープンキャンパスには「高校の進路の関係者」、就職・採用関連では「報道関係者」と言い張り出没、小ネタを拾うのが趣味兼仕事。主な著書に『就活のバカヤロー』『就活のコノヤロー』(光文社)、『300円就活 面接編』(角川書店)など多数。
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