新入社員研修は「ライオンキングを観る」 社長が込めた想いとは

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家族の健康面にも配慮

   社員の教育という面だけでなく、福利厚生でも素晴らしい取り組みをされています。

   それは、年に1回の健康診断は人間ドック等も含め、全て会社負担で受診してもらっているそうです。普通は、人間ドックは自己負担もするのですが全て会社で負担しているのです。

   これだけだったらやっている会社もあるので、特に目を惹くことはないと思いますが、素晴らしいのは夫婦で一緒に受診し、終わってから夫婦でランチをしてから出社するということです。妻帯者については、奥さんの分まで会社が負担しているのです。

   この意図は、奥さんの理解とサポートがなければ良い仕事はできないということで奥さんの健康面も気遣っているということでした。

   ここまでやっている会社は、中小企業ではなかなかないと思います。

   このような取り組みをすることによって、奥さんは会社に対して良い印象を持つでしょうし、忙しい時になかなか家族サービスができなかったとしても理解してくれるのではないでしょうか。

   社員だけでなく、その家族まで気を遣うということは本来あるべきことではあるかと思いますが、なかなかできないというのが実情だと思います。

   これからこの会社は経営者、役員、管理部門が共通の目標を掲げ、社員が成長できる環境を作り、組織力を高めていくことに本格的に取り組んでいきます。

   1年後にどのように会社がどのように変わるか、それは外部の人間の力ではなく、経営者をはじめとする社内でどれだけの意識を持って取り組んでいけるかにかかっています。

野崎大輔(のざき・だいすけ)

大学卒業後に無職、離職を繰り返し社労士として独立し、企業の労使トラブルの解決に奔走する。2013 年7 月に自律型人材育成専門コンサルティングを行うデストロイ・ジャパン株式会社の創業メンバーに加わり、専務取締役に就任。社員が自発的に行動する組織作りに注力している。単著に『できコツ 凡人ができるヤツと思い込まれる50の行動戦略』(講談社)、共著に『黒い社労士と白い心理士が教える 問題社員50の対処術』がある。
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