学生時代、あり余る時間を、友人と集まっておしゃべりしたり、遊びに出かけたりして過ごした人は多いだろう。ところが、社会人になってみると、忙しくて疎遠になったり、話題が合わなくなってしまったり・・・「なんだか、学生時代とは変わってしまったなぁ」と、ため息をつく人も、いるかもしれない。
ある調査によると、20~39歳の働く独身男女のうち、実に52%が「社会人になってから『友だち付き合い』が充実していない」ようだ。
「友だちと疎遠になった」「休みが合わない」
不動産情報などを手がけるオウチーノ(本社・東京)が、20~39歳で就労中の未婚男女661 人を対象に、「社会人になってから『友だち付き合い』は充実していますか?」と聞いたところ、「非常に充実している」は12.6%、「まぁまぁ充実している」は35.4%だった。一方、「あまり充実していない」は31%、「全く充実していない」も21%。「あまり充実していない」と「全く充実していない」を合わせると、全体の52%は、社会人になってからの「友だち付き合い」が、充実していないようだ(2015年4月17日公表)。
理由を自由に答えてもらった結果、最も多かったのは、「友だちに会う機会が減ったから」というもの。他にも「仕事が忙しいから」、「友だちと疎遠になったから」、「友だちと休みが合わないから」なども挙がっている。
ツイッターでも、「社会人になってから、リア友と実際に会うことも減ったし、休日は家に籠もるから、元々少ない友だちが減っていく・・・」とか、「社会人になると友だち何人かで集まるのも大変なんだな~、予定が合わない」などの、嘆きが目立つ。「社会人の皆さん! どうやって新しい友だち作ってるのorz もう2年くらい、新しい出会いがない」という人もいた。
ちなみに、オウチーノの調査では、「社会人になってからできた友だちはいますか?」との問いに対し、「いる」と答えた人は75%、「いない」は25%。それなりに多くの人が、社会人になってからも「友だち作り」に成功している。
「いる」と回答した人に、友だちになったきっかけを聞くと、最多は「勤め先が同じ」(48.9%)、次に多かったのが「趣味を通じて」(27.2%)、次いで「仕事関係で」(16.5%)、「友だち・ 恋人・家族の紹介で」(15.1%)、「イベントに参加して」(9.2%)、そして「習い事を通じて」と「SNS を通じて」が、それぞれ7.7%、「その他」が0.8%となっている。なんだ、結構みんな、社会人になってからも、友だちを作っているじゃないか・・・。