厚生労働省と文部科学省は2015年5月19日、15年の春に卒業した大学生の就職率が、4月1日現在で96.7%だったと発表した。前年同期比で2.3ポイント増加し、4年連続の増加となった。リーマン・ショック直前である08年春の96.9%に迫る水準まで回復した。
大学生の調査は、国公私立大学62校から4770人を抽出して行われた。就職を希望したのは72.7%(1.2ポイント増)だった。調査に基づく推計では、全国の大学生約56万人のうち、就職希望者は約41万1000人で、このうち就職したのは約39万7000人となった。
男子の就職率は96.5%(2.7ポイント増)、女子は96.9%(1.7ポイント増)だった。
地域別では、中部と中国・四国が97.3%(それぞれ1.9ポイント増、4.5ポイント増)で最も高く、近畿97.1%(3.3ポイント増)、関東96.9%(0.5ポイント増)、北海道・東北95.3%(2.5ポイント増)、九州94.7%(3.9ポイント増)と続く。