その成長を見守っていく
また、はじめてバンコクに来たときに使ったドンムアン空港は、今もまだぼろっちいままで、格安航空会社だけが使う空港として細々と現役を続けています。そして、新空港スワンナプーム空港は、光の渦のような、ガラス張りの美しい空港です。
そのボロさとキラキラさは、バンコクのこの15年の進化の象徴のようなものであり、新空港でバスを降り立った後、しばらくそのキラキラした光景に魅入ってしまいました。
こうやって、ひとつの街を定点観測して、その成長を見守っていくというのは、とてもおもしろいことです。住んでしまうと、毎日その街を見ることになってしまい、その変化のダイナミズムに対する感覚も薄れてしまいます。そこで、1年に1回とか2年に1回ずつ、十年以上かけて、何度も訪れて見るというのは非常に楽しい趣味になると思います。
特に、今まさに東南アジアの国々は、年々途方もない進化を遂げています。
是非皆さん、お気に入りの国をひとつ作って、何度もそこに訪れてみるのはいかがでしょうか?(森山たつを)