口ベタでも成功する営業 秘訣はズバリこの1点

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相手に関心をもつ態度

   残りのお2人も同じような調子。ただ、取材した方々が売れている営業であるのは事実。では、話が下手でもお客様に信頼されて、きっちり商品・サービスの説明を行い、納得して注文をいただけるのは何故なのか?取材のあとに、いろいろ思い返してみて気づきました。その秘訣は大きく1つ

・相手に関心をもつ態度

   緊張していてもオドオドした気配は微塵もありません。そして、相手に対して興味をもって聞いてきます。振り返れば、取材したトップセールスの1人にメモのとり方について質問したところ、

「メモはしますが、大して特徴なんてありませんよ。高城さんはどのようなメモ帳をお使いですか?」

   逆に聞き返してきました。そして、こちらが自分のやり方を伝授させていただくと

「ありがとうございます。勉強になりました。ちなみに1つお聞きしてもいいですか」

とさらに質問されてしまう始末。この質問タイムが10分以上も続きました。こちらが取材したいのに、これは困ったと感じながらも・・・答えているうちに相手に対して好感度があがってきたことに気付きました。

「頼りにしてくれている」
「自分に対して関心を示している」

   質問を受けるたびにお互いの距離が近づいていきました。おそらく取材でトップセールスとして「如何に凄い仕事をしているか?」自慢話をされただけなら、

「いろいろお話を聞かせていただき、ありがとうございました」

とお礼を申し上げて終了。何か仕事につながるようなきっかけは、生まれない気がします。ところが、私について質問してくれた方とは

「何か困ったことがあれば、相談してもいいかも」

と何となく距離が近づいた気がします。このように営業は口下手でも問題なし。ただ、相手に対して興味を持ち、質問をぶつける姿勢はもっていきましょう。それが、出来るなら多少の口下手は恐れるに足らずです。(高城幸司)

高城幸司(たかぎ・こうじ)
1964年生まれ。リクルートに入社し、通信・ネット関連の営業で6年間トップセールス賞を受賞。その後、日本初の独立起業専門誌「アントレ」を創刊、編集長を務める。2005年に「マネジメント強化を支援する企業」セレブレインの代表取締役社長に就任。近著に『ダメ部下を再生させる上司の技術』(マガジンハウス)、『稼げる人、稼げない人』(PHP新書)。
「高城幸司の社長ブログ」
株式会社セレブレイン
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