トップセールスの方々は想像とは真逆な人ばかり
そんな、営業は話し上手を目指さなくてもいい・・・と痛感したのは出版社の仕事で各界のトップセールスと対談する仕事をさせていただいたときのこと。
・売上ギネスを持つ保険業界のカリスマ
・この1年間で最も外車を売った営業
もの凄いキャッチコピーを編集部から聞いて
「どんな凄みをもった人が登場するのだろうか?きっと華麗に自分のことを語るのだろうな。いろいろ話し方について勉強させてもらおう」
と考えて臨みました。ところが、登場したトップセールスの方々は想像とは真逆な人ばかり。
「あの・・・初めまして。よ、よろしくお願いします」
「緊張していますが、頑張ります」
と挨拶するところからして、意外な感じ。もっと、迫力のある存在感で登場すると思っていたのですが、地味なイメージ。決して話し上手とは思えません。さらに、営業として活躍する秘訣を質問しても
「健康であることくらいしか思いつきませんね」
「周囲に恵まれただけ。運の強い男ですよ」
と、期待に応えてくれる気の利いた回答は、いただくことができません。隠しているのだろうか?と疑ったりもしましたが、そんな様子でもありません。意外とハニカミ、照れ屋で、言葉少ななタイプばかり。語るテンポがいい訳でもありません。外車営業で大活躍の山田さん(仮名)なんて、話しながら緊張で額が汗でびっしょり。いつも、この調子だとハンカチが何枚あっても足りないのでは?と心配になるくらい。話し上手なタイプではありませんでした。