2014年度にハローワークを通じて就職した障害者は、13年度と比べて8.6%増の8万4602人だったことが、厚生労働省のまとめでわかった。2015年5月13日、発表した。調査を始めた1970年度以降、5年連続で過去最多を更新した。精神障害者の採用が大きく増えた。
民間企業や官公庁に一定以上の障害者を雇うよう義務付けた障害者雇用促進法が2013年度に改正され、法定雇用率が1.8%から2.0%に引き上げられたことが背景とみられる。企業が採用に前向きになる一方、障害者の就労意欲も高まっているようだ。
内訳は、身体障害者が0.5%減の2万8175人、知的障害者が6.1%増の1万8723人、精神障害者が17.5%増の3万4538人。産業別では、医療・福祉、製造業での増加が目立った。
なお、障害者の新規求職申込者は13年度比5.7%増の17万9222人。就職者数を求職者で割った就職率は1.3ポイント増の47.2%だった。