アツすぎる声掛けは、逆効果?
上司や先輩たちも、後輩の「やる気」をいかに引き出すか、悩んでいる。ツイッターでは、「いい子だし、ちゃんと言う事聞く後輩なんだけど、たまに仕事ナメてるの? って言いたくなる。気持ちの浮き沈みがあるのはわかるけど、やる気がないのを表に出すなよって思う」とか、後輩が「やる気はあるけど一般的な感覚からちょっとズレちゃっているのか、ろくに仕事ができないから、どのように接すべきか悩む」などのつぶやきもあった。
冒頭の、ソニー生命保険の調査では、社会人1~2年目の若手に対し、落ち込んでいるとき(仕事で失敗したときなど)に、先輩社会人に言われたら「やる気に火がつくセリフ」も尋ねている。1位は、「次からはこうしようか(改善策を指示)」(36.9%)、2位は「困ったことがあったらいつでも相談して」(28.1%)、3位以下は、「頑張ったんだね、ありがとう」(27.3%)、「一緒に頑張ろう!」(24.5%)、「失敗は誰にでもあるよ」(23%)、「責任は俺が持つよ」(22%)などとなっている。
なんだか、頼もしいセリフばかりだ。一方、「辛くても諦めるな!」はわずか5.7%、「君がいいと思う方法に任せるよ」は7.5%と、少数派。「諦めず、自分の信じる方向を目指せ!」というような熱いセリフは、あまり有効でなさそうだ。
今年の新人は、柔軟性はあるが、熱血指導すると、色(個性)が消えてしまうという「消せるボールペン型」(日本生産性本部)。いかに「やる気」を引き出すか、悩ましいところかもしれない。(KH)