新人にさっそく「ダメ社員の烙印」 でも実は「濡れ衣」だった!

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   新入社員が入社して1か月が経ち、だんだん同期間でも差が出始めているころではないかと思います。4月はだいたい研修期間なので、仕事ができるできないという能力面での優劣ではなく、前回お伝えしたような「挨拶をする、時間を守る、言われたことをやる、素直に話を聞く」といった基本的なことができているかどうか、ということで見られることが多いと思います。

   ある会社で、頭は良いけど挨拶をしないというAさんがいました。

   仕事とプライベートをしっかり分けているため、先輩からの飲みの誘いも断るという徹底ぶりです。

「飲み会へ参加」の効能

おはようございます! おお、おはよ!
おはようございます! おお、おはよ!

   この調子なので当然、先輩や上司からは「あいつは何なんだ?」と良くは思われていませんでした。本人もそれは知っていたようですが、気にすることもなくマイペースを保つというある意味凄い新人でした。同期のBさんは対照的で、上手くやっているのでよく比べられていたのです。

   別に、嫌なら会社の飲み会には無理して参加しなくて良いという意見はアリだと思います。

   しかし、私の経験上、新卒、中途関係なく、入社間もない時期に周囲と親しくなる機会を自ら放棄して良いことは何もありません。圧倒的な成果を出せる人であれば話は別かもしれませんが。

   私は、会社員では社内の飲み会は業務の一環だと認識しています。

   古臭いし時代遅れと言われるかもしれませんが、職場を離れた場でのコミュニケーションは、人となりを知る良い機会になるのです。

   実際にある会社で社内の部門間の壁を壊すために飲み会をやったことがあり、お互いを知る機会になり親しくなったことで社内のコミュニケーションが円滑になった例が多々あります。

野崎大輔(のざき・だいすけ)

大学卒業後に無職、離職を繰り返し社労士として独立し、企業の労使トラブルの解決に奔走する。2013 年7 月に自律型人材育成専門コンサルティングを行うデストロイ・ジャパン株式会社の創業メンバーに加わり、専務取締役に就任。社員が自発的に行動する組織作りに注力している。単著に『できコツ 凡人ができるヤツと思い込まれる50の行動戦略』(講談社)、共著に『黒い社労士と白い心理士が教える 問題社員50の対処術』がある。
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