「機密情報の取扱いを、きちんと教育すればいいのでは」
別の回答者からは、「就業規則の有無のまえに、社員教育で『不正競争防止法における営業秘密の定義』を学びましょう」とのアドバイスが寄せられた。社員全員に、「不正競争防止法でいう『営業秘密』である情報の取り扱いを、きっちり社規で守る」ことを徹底させれば、転職後の秘密の漏洩については、「転職制限の社規がなかろうと、『前職場から不正競争防止法で訴えられるのだ』という意識が生まれるのではないか」という。前の会社で得た情報をむやみに漏らさない、という規律を守るムードがあれば、それでOKということだろうか。
質問にはコメント欄が設けられており、こんな意見も。「統制を加えた分、新入社員も含めて、社員の給料を上げたらどうでしょうかね。そしたら、社員も出て行くことが減るでしょうから、他社に漏れたらまずいノウハウが漏れずに済むんじゃないですか?」なるほど、一理あるかもしれない。(KH)