地方から東京に出てきた新入社員にとって、「方言」は、ちょっとやっかいなテーマだ。仕事の場で「方言」を出すと、時に「温かみがある」とか「個性的」などと思われ、『キャラ作り』に役立つ一方、「何を言っているのか分からない」と、思われてしまうリスクもある。
今回は、そんな、悩める地方出身女性からの相談だ。果たして、仕事の場で「方言」は、直さなくてはならないのか?
最初は「かわいい」と言ってくれていたのに・・・
投稿サイト、発言小町には、「方言を直せと言われました」という悩みが寄せられていた。投稿者は、「4月から東京の会社に就職した」という事務職の女性。どこの地方から来たのかは、明らかにされていないが、「最初はみんな、私の方言を『かわいい』『あたたかみがある』『やさしい感じがする』と言ってくれたのに、最近になって突然、方言を直せと言われるようになり困惑しています。前のように理解してもらうにはどうしたら良いですか?」と、悩みを打ち明けた(2014年6月5日)。彼女は、普段、地元で話すのと同じような「難しい方言は使わないようにしている」という。にもかかわらず、突然「直せ」と言われるようになった。同期で入った営業職の男性は、関西弁を話すが、「直せ」とは言われていないそうだ。「私だけ方言だめ、なんてイジメです」という彼女には、厳しいアドバイスが寄せられた。
ある人は言う。「最初は『許容』してくれたのです。『違和感はあるけど、そのうち東京語(標準語)になじむだろう』と思ってたんです。ところが、投稿者さんが、頑なに方言を守っている。これはまずい! 不便。だから、直せと言われたのです。郷に入れば郷に従えって知りませんか?」
また、ある人は、「同僚のみなさんも、ビジネスシーンでは『地の言葉』でしゃべっているのではなくて、『ビジネス語』=『標準語をよりフォーマルにしたもの』をしゃべっているのです。公私の区別をつけましょうということでしょう」と、投稿者が「公私混同」した話し方をしているのでは、と指摘する。