契約社員、5年で「無期雇用」 これって「正社員に~」ということですか?

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   先月、日本生命保険が、フルタイムで働く契約社員1000人強を無期雇用に切り替え、希望すれば65歳まで働けるようにする方針を固めたというニュースが話題となりました。契約社員として働く労働者にとっては勇気のもらえる内容だったかと思います。

   ただ、気になるのは「無期雇用」という言葉ではないでしょうか?無期雇用は正社員登用と一緒ではないかと思われる方も多いと思います。そこで今回は、5年間働いた契約社員のエピソードを基に、「無期雇用」について考えていきます。(文責:「フクロウを飼う弁護士」岩沙好幸)

もう5年、契約社員として働いている

もうすぐ5年、か
もうすぐ5年、か

   わたしは契約社員として(2010年から)5年間、今の会社で働いています。

   仕事自体に不満は特にないですし、職場の人間関係も良好なので、ずっと続けたいと思っています。ただ、今まで何度も正社員登用の希望申請を出してきたのですが、正社員にしてもらえる気配がありません。契約が切れたら次更新されるかどうか分からない不安定な今の雇用形態では将来的に不安です。

   そんな中、友人から「最近法律がかわって、契約社員は5年経ったら、もう期限は関係ないはずだよ」と言われました。これは、「5年経った」わたしは正社員になることができる、ということなのでしょうか?(実際の事例を一部変更しています)

岩沙好幸(いわさ・よしゆき)
弁護士(東京弁護士会所属)。慶應義塾大学経済学部卒業後、首都大学東京法科大学院から都内法律事務所を経て、アディーレ法律事務所へ入所。司法修習第63期。パワハラ・不当解雇・残業代未払いなどのいわゆる「労働問題」を主に扱う。動物が好きで、最近フクロウを飼っている。「弁護士 岩沙好幸の白黒つける労働ブログ」を更新中。編著に、労働トラブルを解説した『ブラック企業に倍返しだ! 弁護士が教える正しい闘い方』(ファミマドットコム)。
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