食事中もネットをやり、話しかけてもスマホから目を離さない。そんな子どもにあきれている親もいると思うが、それはどうやら世界共通の親の悩みようだ。
では、子どもたちから「インターネット」を奪ったら、どのような反応を示すだろうか。そんな少し気の毒(?)な実験を、イギリスのパスタソースブランド「Dolmio」が行った。
家族でテーブルを囲む食事のときには・・・
洋食のレストランなどに行くと、パスタにコショウを振りかけるための大きなすり器を目にすることがある。Dolmioはこれに細工を加え、デジタルネイティブ世代の子どもがいる家庭に配布した。
このすり器、実はコショウを振りかけようと1回ひねると、その家にあるスマホやタブレット、テレビゲーム機など、各デバイスが接続しているインターネットを一気に切断してしまうのである。
この実験を行ったDolmio公式の動画がYouTubeで公開され、ネットを切断されて使っていたスマホやゲーム機が使えなくなった子どもたちが、大騒ぎしている様子が映し出されている。中には、スマホを床に投げつける男の子もいた。相当イライラしているようだ。
しかし、意外な展開も。インターネットを切断され、やることがなくなると、家族でテーブルを囲む食事のときには家族との会話に集中して楽しんでいる様子。家庭にようやく幸せな団らんが戻ってきたようだ。
Dolmioとしては、そんな幸せな団らんを願う母親たち、つまり、家庭でもっとも料理をする人たちの、ブランドの知名度や好感度を高めるねらいがあったと思われる。すり器でなくとも、こんな便利な道具があったら家に常備したいと考える親は日本でも少なくなさそうだ。
動画は2015年3月23日に公開され、わずか2週間で85万再生を超えた。(岡徳之)