観察力と社内ネットワーク力
社内でのアライアンスとは?お互いの仕事ぶりの協力体制を構築すること。自分の出来ることと出来ないことを、同僚と互いに補える協力関係を構築するのです。もちろん、会社同士ではないので口約束から始めて、将来的には「社内プロジェクト」とか、部門間連携へと繋げて、シナジーを高めていくことが目標です。そのための口約束する同僚を探すために重要なのが、観察力と社内ネットワーク力です。
まずは観察力。同じ職場で何気なくみている仕事ぶりを観察すると、それなりの強み・ノウハウを備えた人がたくさんいることに気づくもの。さらに社内ネットワーク力。仕事力のある人材が誰か?具体的に何に長けているのか?そんな情報が集まる社内CIAたる存在を社内で探して親しくなるのです。人事・広報・経営企画など中核部署の同世代と飲みにいくのはいい方法かもしれません。そうした努力をして
「Dさんの人脈の広さを当方の企画したプランで活かして新しいビジネスを生み出しませんか」
「Fさんの市場分析力と当方のマネジメント力を活かして営業部の改革をしませんか?」
とシナジーを生み出す仕掛けをするとのこと。確かに気がつけば自分の殻に閉じこもって、知らず知らずのうちに限界にぶち当たって身動きが取れなくなっている人がたくさんいます。他人の力を借りるアライアンスという発想があれば、成果も大きく変わるのは間違いありません。最近は1人で頑張りすぎているビジネスパーソンが増えています。「周囲に相談するのは面倒」と考えるからかもしれません。そんな人にこそ、周囲とアライアンスすることに大切さに気づいてもらいたいものです。(高城幸司)