国税庁の「民間給与実態統計調査」によると、2013年の正規雇用労働者の平均給与は473万円だった。
働き盛り世代も後半に差し掛かった45~54歳の平均給与が最も高くて491万円だが、2015年の新社会人は、この数字を大きく上回る「774万円」を将来の目標年収として掲げているらしい。この願望は贅沢すぎるのか、はたまた慎ましすぎるのか?
男女とも平均給与を上回る回答
無料家計簿アプリ「Dr.Wallet(ドクターウォレット)」を運営しているBearTail(茨城・つくば市)は15年4月1日、「2015年4月新入社員の意識調査」の結果を発表した。
この4月に新卒で入社した新社会人530人に将来の希望年収を聞いたところ、平均額が774万円だった。
男性の平均は879万円、女性が669万円で、男女で大きく差が付いたが、どちらも13年の平均給与を上回る希望額となっている(調査は15年3月30日から31日にかけて、インターネットを通じて実施)。
調査結果に対し、ツイッターなどでは
「すげーな、うちのゆとりもこんな考えで働いてると思ったら草しか生えんわww」
「コレを達成するためには月いくら貰わなきゃならんのか考えて...ないか、ゆとりだもんな」
「こういう人達が現実を見て死んでいくのか...」
といった声が上がった。「高望みすぎる!」と考えている人が多いようだ。
一方で、
「ずいぶん控えめだな 2000万くらいかと思ったわ」
「え、希望年収なんて1億超えだけど、最近の若者は慎ましいな」
「むしろ夢も希望もない答えだと思うが」
と、「希望なんだからもっと高くていいのに」との感想もある。
ちなみに14年度新入社員の初任給の平均は、大学卒で20万6258円だった(労務行政研究所発表)。ここから年収774万円への道は決して平坦ではないだろうが、今の「稼いでやる!」という熱い気持ちが将来の高年収につながる――かも?(MM)