自分の考えに基づいたオリジナルのチャレンジを
つまり、意識を高く見せるということまでマニュアル化していて、世界一周して著名人にあうというマニュアルを実行しているということなのです。なにしろそういう人が会いに行く著名人は見事なまでに一緒の人であり、誰かが会った人をネットで見てそのままアポっている可能性が高いです。マニュアル化もここまできたか、と感慨深いものを感じた次第です。
意識が高そうに見えて、実際の行動をみると、ちょっと何かが違うと感じる学生に対する違和感はこれでした。彼らは、単に意識が高そうに見えるマニュアルを実行しているだけで、意識の高さを偽装していたのです。これが違和感だったのです。
なお、若気の至りで有名人に会いに行くことは否定してません。でもその有名人のセレクトまでみんな一緒じゃ、どうしようもない。
若気の至りをするなら、自分の考えで、行動し、ときには大恥をかきなさい。それにはチャレンジ精神があるし、大いに結構だと思います。自分の考えに基づいたオリジナルのチャレンジをされてください。大失敗でも、失笑モノでも、かっこ悪くても、有名人と会わなくても、そういう若気の至のほうがよっぽど価値があります。自分で考えて決めたことを誰がなんと言おうとやる。これが本当に意識の高い人の行動です。(大石哲之)