若手社員「必見」 本当の「出社すべき時間」は始業何分前?

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   入社式からしばらくは、朝、「先輩より早く」職場に来ていた新入社員の中には、早くも「毎朝、遅刻ギリギリに出社」という人が出始めているかもしれない。

   新入社員に限らず、そもそもビジネスパーソンは、始業時刻の「何分前」に出社するのが「普通」なのか。ある外国人社員からの質問が、注目を集めている。

「30分前」派の言い分

おっと、遅刻か?
おっと、遅刻か?

   Q&Aサイト、「OKWave」には、「日系企業に勤めている中国人」という投稿者から、次のような質問があった。「日本の皆さんにお伺いしたいのですが、8時30分が、会社の始業時間だったら、日本の方は大体、何時に会社に着くようにしていらっしゃいますか」(2015年4月2日)。まだ、会社に慣れていない新入社員の中にも、同じ悩みを抱える人は、多いだろう。早すぎてもいけない、遅すぎてもダメ・・・と、悩む投稿者には、様々な回答が寄せられた。

   まずは、「出社時刻が早い人」の声から。「当日が忙しい1日になる事が分かっていれば、(始業1時間前の)8時には会社に入って、コーヒーを飲んで、落ち着いてから自分の持ち場へ行きます」という人もいれば、「30分前には行きます。電車が多少、事故っても、間に合う時間ですから。それに、仕事がデキる人は早く行くって言うしね」という人もいる。確かに、1時間から30分前に着くよう、家を出れば、多少のトラブルがあっても大丈夫だろう。

   一方、「始業時刻の20分前でOK」という人も。「始業時刻に、すぐ仕事を開始できる状態にしておいた方が良いので 少なくとも20分前には、会社に着いているようにしておきたいですね」。なんとなく皆、「真面目」な印象だ。慌てて出社してきて、始業時刻が過ぎてから、パソコンのスイッチを入れる・・・という態度では、白い目で見られる職場も、あるのかもしれない。

「遅刻さえしなければ大丈夫」説も

   一方、回答の多くを占めたのは、「10~15分前で十分」との声だ。8時30分始業が多いようで、「会社の風土によって異なりますが、一般的には8時20分です。エコ推進で電気代の節約などの為、あまりに早い出社を禁止している場合もあります」とか、「私は余裕を持って10分前には着くようにしてます」などの意見が、目立った。

   悩める投稿者が、ベストアンサーに選んだのは、次の意見だ。「会社の職務規定など取り決めの中で、『始業の○分前に出社すること』などと明記されていなければ、遅刻さえしなければ大丈夫。始業時に自分のデスクで仕事を開始できていれば問題はありません」。ただ、その回答者によれば、「就業規定で明記されていなくても、『始業の何分前までに出社するか』という感覚が、日本人は一般的に『早い』」という。始業の2分前に駆け込んでも、間に合ってさえいればOK、という感覚だと、日本企業では「『遅い』となってしまう」。よって、「15分前には、出社している日本人が多いと思います」。やはり、15分の余裕は持っておいた方が、良さそうだ。

   ちなみに、新入社員の場合は?ライフネット生命(本社・東京)の社長兼COO、岩瀬大輔氏は、自身のブログで、「入社2日目の明日からできる、簡単なこと」の例として、「毎朝、定時より30分前にきっちりした身なりで出社し、新聞を読んでなさい」と、アドバイスしている。「簡単なことだが、もしこれを1年間、1日も欠かさず続けることができれば、1年後には皆さんの社内における信頼は確実に高まっていることだろう」(2014年4月1日)。

   いずれにせよ、明日の朝、遅刻にはご注意を。(KH)

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