時事ニュースを就活で活かす方法 内紛・偽装・円安...の読み解き方

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大塚家具の内紛

   【ニュースの無理やり20字まとめ】かぐや姫と頑固親父が大ゲンカして姫が勝利


   【解説】ワイドショーも含めて大騒ぎとなった大塚家具の内紛。結果、娘の久美子社長側が勝利しました。

   日本の企業は96%が大塚家具と同じく同族経営であり、入社するか、あるいは取引先が同族企業となる可能性は結構高いでしょう。

   立場が社員なのか、あるいは取引先、または取引先金融機関だった場合、どのように動けばいいか、今回の内紛は色々と示唆しているのではないでしょうか。

   上司が対立した場合、どのように意見をまとめるか、あるいはどちらかに付くか、難しいところですが、社会人であれば、そのような判断を下すときが必ずあります。

   それと、金融機関が企業の株を所有しているのは、本来は会社提案議案に賛成するためです。

   今回の大塚家具騒動では、社長と創業者の提案が真っ向から対立しました。これも、どちらに付くか、難しいところです。

   融資残高がある場合は、金融機関幹部が仲裁に入ることもあります。今回の大塚家具は無借金経営で介入の余地がなかったことが不幸でしたが......。

   このニュースも対立意見のまとめ方など働き方に関わるものですし、金融機関であれば仲裁をどうするか、という問題も含んでいます。


   【関連ある企業】金融、同族経営の企業、それ以外の企業全部


   【考えるポイント】対立する意見をどうまとめるかどうか/どのように仲裁するか



   こうした視点から、時事ニュースを就活に活かしてみてください。(石渡嶺司)

石渡嶺司(いしわたり・れいじ)
1975年生まれ。東洋大学社会学部卒業。2003年からライター・大学ジャーナリストとして活動、現在に至る。大学のオープンキャンパスには「高校の進路の関係者」、就職・採用関連では「報道関係者」と言い張り出没、小ネタを拾うのが趣味兼仕事。主な著書に『就活のバカヤロー』『就活のコノヤロー』(光文社)、『300円就活 面接編』(角川書店)など多数。
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