メッセンジャーアプリ市場の動向
特に、スマートフォンアプリやEコマースサイトなど、インターネット上で購入まで完結するプロダクトやサービスを運営する企業にとっては、ユーザーの購買行動を促す手段が増えることになるためメリットが大きいだろう。
フェイスブック社はメッセンジャーアプリで収益化することを今のところ考えていないそうだ。しかし、今回の企業アプリの取り組みが浸透すれば、同社が運営するプラットフォーム上での収益は拡大するだろう。なぜなら、企業とユーザーのやりとりからユーザーの興味や行動に関わるデータを収集し、表示する広告の精度を高めることができるからだ。
「WeChat」や「LINE」などメッセンジャーアプリ市場で存在感を高める他社に対抗するねらいもあると思われる。(岡徳之)