新入社員を「お客様扱い」 そんな腰の引けた指導はやめましょう

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一人前に育てるには試練と厳しさが必要

   4月は、新入社員の教育期間になっている会社は多いと思います。

   この時期は仕事をする上で必要な心構え、行動をしっかりと植え付けることが大事です。

   ただ教えてもなかなか定着しないので、日常の業務の中で繰り返し同じことを言い続けて育てていって欲しいものです。

「またその話ですか、勘弁して下さい」

と言われるくらいになったら、頭に入ってきた証拠だと思います。

   今求められているのは、多少のことではへこたれない雑草のような強い社員です。

   たくましい雑草は誰かに肥料を与えられるわけでもなく、強風等の試練に耐えて育っていきます。何もかもお膳立てをして、まるで新入社員をお客様のように扱っている会社もありましたが、そんなことはやめた方が良いと思います。

   単なるいじめとしか見えないような指導はいけないと思いますが、社会に出たら理不尽なことはけっこうあります。

   自分が悪くなくても謝らなければならないことはあるし、社内では上司や先輩から、社外ではお客様から、無茶な要求をされることも出てくると思います。

   そのような理不尽な経験を経て一人前となっていくのではないでしょうか。

   厳しく指導するとパワハラだのブラック企業だの言われるからということで気を遣いすぎている風潮があります。時代錯誤と捉えられるかもしれませんが、一人前に育てるには試練と厳しさが必要だと思います。(野崎大輔)

野崎大輔(のざき・だいすけ)

大学卒業後に無職、離職を繰り返し社労士として独立し、企業の労使トラブルの解決に奔走する。2013 年7 月に自律型人材育成専門コンサルティングを行うデストロイ・ジャパン株式会社の創業メンバーに加わり、専務取締役に就任。社員が自発的に行動する組織作りに注力している。単著に『できコツ 凡人ができるヤツと思い込まれる50の行動戦略』(講談社)、共著に『黒い社労士と白い心理士が教える 問題社員50の対処術』がある。
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