今年も、多くの職場に新入社員がやってきた。研修を終え、配属された先で、「初めまして」の挨拶をする新人たち。皆、それぞれに緊張している。初々しいなあ・・・
でも、中には「トンデモ」な挨拶や、天然ぶりを発揮し、早速、職場の注目を集める新入社員もいる。
「あの・・・あの・・・可愛がってください!」
入社式を迎えた4月1日あたりから、ツイッターでは「うちの職場の新入社員」について、多くのつぶやきが投稿されている。中でも、フレッシュな彼・彼女たちの「挨拶」や「スピーチ」に関するものは、思わず目を引く。
「職場の新人が皆に挨拶したんだけど、 『英語は話せませんが、熊本弁には堪能です!』って冗談言ったもんだから、笑いそうになって困った」とか、「新入社員歓迎会の挨拶で、若い男の子が緊張しながら、『これから一生懸命頑張りますので、あの・・・あの・・・可愛がってください!』って、ワロタ。BL(ボーイズラブ)か!」など、それぞれに面白いスピーチで、職場を湧かせているようだ。
地方から上京してきた新入社員らの挨拶に、感慨深くなる人もいる。「昨日の新入社員の挨拶。初めて東京に来た子たち。『初めての通勤電車の混み方にビックリしました』とか、『1度電車を降りてしまいました』とか、『早く東京に慣れたいと思います』とか。そこからなんだ。人生はまだまだ続くからね!」。そうだ、職業人生は長いのだ。
「趣味」を取り入れた成功例も
新入社員にとっては、初めての職場で、どんな自己紹介をすべきか、悩むことも多いだろう。話し方講師の、川邊暁美さんによるコラム、「新生活を気持ち良く! 自己紹介で失敗しない秘訣」(JIJICO、2015年3月29日)によれば、スピーチなどの内容は、「誰に」「どんな状況で」「どんな立場で」自己紹介するのか考えた上で、決めるのがよいという。新入社員が、オフィシャルな仕事の場で自己紹介する際は、固い場面なので、「志望動機」や「新人としての決意」を入れると良いらしい。一方で、「歓送迎会」のような、くだけた場面であれば、「趣味や特技、家族やペットの話題など、人間性を知ってもらえる一面を入れるとコミュニケーションが深まる」とのこと。
確かに、自己紹介の「TPO」は重要だ。「誰に、どんな状況で、どんな立場で」挨拶するのかを間違え、『滑ってしまう』新人もいる。ツイッターでは、「今朝の全体朝礼で、大卒の新入社員が自己紹介する事になり、『司法試験受かってるので、是非相談してください!・・・嘘でーす!』と意味不明なことを言い、壮絶に滑ってた。凄い新人が入ってきた」という人もいた。「新人さんが、『よろしくお願いします! 出身は大阪、阪神ファンで、野球が大好きです!』、部長『SoftBankファンです! 西岡が大好きです!(^ω^)』・・・」というつぶやきもあった。
一方、新入社員からは、あえて、オフィシャルな自己紹介に「趣味」を取り入れ、成功したとの声も。「入社式で、『こう見えて学生時代はライブ通いしてました。今年も合間を縫って参戦しようと目論んでいます。首に湿布を貼って出勤してきたら、ライブの翌日だと思ってください』って言ったら、同じ職場に、軽音部でドラムやってた人がいたのが発覚した!」。趣味の話題も使いよう、かもしれない。(KH)