理想論先行が陥る罠
堀江さんや、IT業界関係者などは、手書きを推奨する企業が見ようとする、熱意などを否定されるかもしれません。
もちろん、それはそれで一考に値する提言ですが、IT業界以外の多くの企業では、現実は手書き推奨です。
問題は、この手書き廃止という理想論に同調してしまう就活生です。
履歴書手書きに限らず、採用担当者に名刺をねだる、フィードバックを求める、など理想論を求めすぎる学生は、就活で失敗しやすい傾向にあります。
採用担当者の方から名刺を渡す場合もあるし、求められれば渡す人もいますし、面接後に面接内容についてフィードバックする企業もあります。
こうしたことがすべての企業で実施されれば、それはそれでいいことだ、とは私も思います。
しかし、現実はそうではありません。
PC作成推奨派からすれば、保守的で必然性がない、と見える手書きも、推奨する企業は必然性があるから実施しているわけです。
この必然性を見ずに理想論が先行しても、受け入れられるわけがありません。まして、学生の側がいくら求めても、
「手書きが面倒で楽をしたいからだけでしょ?」
と言われるだけです。それでも理想論を振り回したところで、それは押し付けになるだけではないでしょうか。