あの「自虐就活アニメ」企業を直撃 創業100年企業のぶっ飛び自社アピール

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混同されがちなタケモトピアノをあえて出す

   「面接」編もかなりエッジの立った作品でしたが、この「タケモトデンキの会社説明会」編も、なかなかのものです。

   合同説明会でブースがガラガラ、というのもありがちですし、その設定を生かして、採用担当者と学生の会話も、Peeping Lifeらしい、ちぐはぐ感が出ています。

   冒頭から、タケモトデンキを「♪ピアノ売ってちょうだい~」のCMで有名なタケモトピアノと混同するネタを出すあたりがまず秀逸です。

   このタケモトピアノをネタに、「うち、ピアノ弾かないから」。

   以降も、自虐ネタのオンパレード。

   採用担当者「中小企業で100年って、なんで大企業にならないんだってね」

   学生「社長に会ったら、『いつまで中小やっているんだ』と?......」

   などなど、これ、いくらなんでも架空の企業だろう、と思いきや、なんと大阪にある、実在の企業でした。

   これは、社長がどういう思いで作ったのか、あるいは、そもそも社長は何も知らないのか、取材しないと、ということで取材をお願いしました。

石渡嶺司(いしわたり・れいじ)
1975年生まれ。東洋大学社会学部卒業。2003年からライター・大学ジャーナリストとして活動、現在に至る。大学のオープンキャンパスには「高校の進路の関係者」、就職・採用関連では「報道関係者」と言い張り出没、小ネタを拾うのが趣味兼仕事。主な著書に『就活のバカヤロー』『就活のコノヤロー』(光文社)、『300円就活 面接編』(角川書店)など多数。
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