「総論は理解できるが・・・」の声も
彼女いわく、「大企業は裁量権がない」というのは、ウソだという。彼女が新卒で入った大企業では、「入社1週間で億単位のプロジェクトを1人でまわした。死ぬかと思ったが、死ぬほど成長できた」といい、「逆に中小企業でも『○○さんは1年目だから電話番でもしておいて』なんてことは、普通にあった」からだ。
他にも、「ベンチャー企業は大企業より、意思決定が早い」といわれるが、取引先が大企業の場合、その大企業の「決定の遅さ」に引きずられ、自分のプランがなかなか実現しないこともある。ベンチャーだから、裁量権があるとか、しがらみがないとかいうのは、「ウソ」だ。
問題は、「大企業or中小企業・ベンチャーではなく、部署(会社ですらない!)や、上司の体質である」。これらは運によって左右されるが、大企業では、最低限の福利厚生が充実していることが多いため、「もろもろまとめて、大企業を、私はお勧めする」としている。
ブログには、公開から約1週間で、700以上のツイッター反応があった。「完全に同意。それなりの規模の企業は経験しておいて越したことはない」とか、「大企業の方が人が多いので、自分を買ってくれる上司、先輩が何人かは必ず出てくるもんだ。小さい企業だとゼロってこともあるだろう」など、賛同する意見も多い。
一方で、「でも結局、(大企業では)部署選択が出来ないのなら、敬遠してしまうなぁ」という意見や、「総論は理解できるが、まぁネットベンチャーとか、自社でビジネスする会社のことをこの方は知らなそう。総じて考え方が古いと思う」という声もあった。
結局は、大企業もベンチャーも、「一長一短、結局自分がやりたいことがあるなら、それに合ったほうを選べばいい」ということだろうか。(KH)