就活で自殺しないように、活動を始める前の心得

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実力をつけて、戦い方を変える

   どうしてこうなるかというと、学生と、社会の側が暗黙の前提をこう置いているからである。

「大学を卒業したら、自動的に仕事に就くものだ。就けるものだ。就けなくてはいけない」

   誰もがそう思っているこの前提をもう一度考えなおしてみた方がいい。

   単に、大学を卒業しただけの、なんの取り柄もないノースキルの学生が、職を得られるというのは、世界的にみても、ありえないことである。

   ではどうすればいいのか。基本的には、実力不足を解消するしかない。大学受験と同じで浪人するのだ。ただし、就職浪人ではない。就職浪人は、実力が同じのまま次の年にもう1回同じ活動をするだけなので、これでは結果は同じだ。

   つまり、就職活動を行うのを1年延期し(休学なりして)、実力をあげるためのインターンや語学など、実績作りをした方がいい。私の連載でも触れているように、実力をつけて、戦い方を変えれば、ノースキルの文系学生にも未来は開けている。

   拙著『英語もできないノースキルの文系はこれからどうすべきか』(PHP新書)では、就職活動をとりまく現状を分析し、決められたレールにのることがすべてで、そうでなければ人生おわり、という洗脳を解くために書いた。人生に選択肢は多い。(大石哲之)

大石哲之(おおいし・てつゆき)
作家、コンサルタント。1975年東京生まれ、慶応大学卒業後、アクセンチュアを経てネットベンチャーの創業後、現職。株式会社ティンバーラインパートナーズ代表取締役、日本デジタルマネー協会理事、ほか複数の事業に関わる。作家として「コンサル一年目に学ぶこと」「ノマド化する時代」など、著書多数。ビジネス基礎分野のほか、グローバル化と個人の関係や、デジタルマネーと社会改革などの分野で論説を書いている。ベトナム在住。ブログ「大石哲之のノマド研究所」。ツイッター @tyk97
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