先日、カンボジア人にサムライカレーをWebでプロモーションするために、Webマーケティングに強いカンボジア人に話を聞いてきました。
「カンボジア人にとって、インターネット≒Facebookです。Facebookに一番力を入れるべきです」
確かに、知り合いのカンボジア人も、お店のカンボジア人スタッフもいつもスマホでFacebookを見ています。なぜ、こんなFacebookばかり・・・とおもうのですが、それはスマホの料金プランに秘密がありました。
Facebookだけを無制限に利用できる
カンボジアで、スマホのデータ通信(および通話)はプリペイド形式が主流です。
事前にプリペイドカードを買い、それを端末にチャージし、その料金で通話したりデータ通信をしたりします。
このデータ通信の料金が安いのは、以前お伝えしたとおり。値段がどんどん安くなっており、今では1か月間2GB通信出来て3ドルです。
しかし、このような普通のインターネットアクセス以外にも料金プランがあります。それが「Facebook Unlimted」。
このプラン、Facebookだけを無制限に利用できるプランです。そして、このプランの料金が「90日無制限2ドル」と「1日無制限5セント」です。
通常のネット通信(月2GBまで)が1日あたり0.1ドルなのに対し、Facebook使い放題は1日あたり0.022ドル。1/4以下の値段です。さらに、1日使い放題5セント(6円)というのは、カンボジアの庶民にも普通に払える金額です。
「上手いなあ」と・・・
この料金設定にFacebook社が絡んでいるかはわかりません。しかし、この料金プランがあるからこそ、カンボジアの人たちがFacebookばかり見ているのであろうということは想像が付きます。そして、この様なプランはタイやフィリピンにもあります。
もしこの様なプランの策定に、Facebook社が絡んでいて通信会社と契約を結んだ上でつくっていたのだとしたら、上手いなあと思います。通信の面から自社で独占して、Internet = Facebookにしてしまうという逆転の発想はなかなか思いつく物ではありません。 そして、我々事業者は「スマホを持っているカンボジア人」にアクセスするために、必死でFacebookにコンテンツを提供したり、広告料金を払ったりしなくてはならない。完全にマーク・ザッカーバーグの手のひらの上で踊らされていることになります。
とはいえ、カンボジア人従業員がサムライカレーのユニフォームを着て、楽しそうにFacebookに写真をアップしているのを見ると、まあ、それもいいかなと思ってしまいます。(森山たつを)