最終面接で会社幹部ドン引き 学生が「聞いてはいけない」質問集

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

「質問」中心の就活イベントで参加学生少数の理由

   合説の質問フリータイムで学生が少なくなるのと同じ光景を私は実は毎年、見ていました。それは、私が主催グループの1人として関わっている就活イベントです。東京、関西、岡山で、それぞれ11月から2月にかけて、採用担当者有志と私と学生の交流イベントを開催しています。

   名称や運営方法などは省略しますが、イベントのメインとなるのが、学生と社会人の交流会。社会人側は自社の話ではなく、学生からの質問に答えていくのが中心。

   このイベント、参加費はゼロないしは実費程度。学生側40~60人程度に対して社会人は10~20人程度。イベントの長さは4時間程度なので、採用担当者からすれば、効率の悪いイベントです。

   ところが、岡山と関西については、2016年卒対象で4年目となるのですが、年を重ねるごとに参加企業が増加しています。

   というのも、参加学生は、知名度の低い企業に対しても、選考参加の比率が高く、さらにそこから内定者が出る、ということも。一見すると非効率的なイベントですが、実は企業からすれば効率のいいイベントなのです。

   特に関西のものは、大学側の認知度も上がり、2016年卒対象は例年の2か所開催(日伝、甲南大)から、さらに3か所(龍谷大大阪オフィス、関西外国語大学研都市キャンパス、京都女子大)で実施するようになりました。

   企業からの評判の良さは、選考参加・内定者の輩出だけではありません。

「ちゃんと質問できるし、理解度も高い。何よりも就活へのモチベーションが高い」

   こうした感想が出てくるのです。

   考えてみれば、普通の学生なら、ちょっと敬遠したくなる「質問」が主体の就活イベントです。そこにわざわざ来るのですから、企業側の評判が悪いわけがありません。

石渡嶺司(いしわたり・れいじ)
1975年生まれ。東洋大学社会学部卒業。2003年からライター・大学ジャーナリストとして活動、現在に至る。大学のオープンキャンパスには「高校の進路の関係者」、就職・採用関連では「報道関係者」と言い張り出没、小ネタを拾うのが趣味兼仕事。主な著書に『就活のバカヤロー』『就活のコノヤロー』(光文社)、『300円就活 面接編』(角川書店)など多数。
姉妹サイト