毎年、就職活動の時期になると、「履歴書は手書きにすべきか、PCで作成すべきか」というテーマが話題になる。今年は、ホリエモンこと堀江貴文氏が「履歴書の手書きはやめて欲しい」と発言し、一気に盛り上がりを見せた。「手書き派」と「PC作成派」の意見がぶつかり合い、議論は白熱。それぞれの言い分とは。
ホリエモン「手書きの奴は採用候補に入れたくない」
事の発端は、「はてな匿名ダイアリー」で公開されたブログ、「履歴書が手書きの奴は採用候補に入れたくない」(2015年3月7日)だ。ブログの著者は、「いまどき履歴書を手書きで送ってくる奴と同じ職場で働きたくない」と主張。その理由は、次の2点にあるとした。まず、「PCでの書類作成が苦手なのではないかと感じる」点、そして、「手書きで書くことで誠意を伝えようとか考えていそう」という点だ。特に、後者の「手書きで誠意を伝えよう」という考えは、「本当に駄目」だという。「手間暇を無駄にかけるのが誠意だと思われるのは困る」からだ。無駄な誠意で媚びられても困る、さっさと仕事で成果を出して欲しい、ということだろうか。
これを受けて、堀江貴文氏は3月8日、「手書きはやめて欲しいね。履歴書が手書きの奴は採用候補に入れたくない」とツイート。同ツイートへのRT(リツイート)も相次ぎ、「賛成です。時間の無駄だと思います。ES(エントリーシート)や履歴書を手書きで書いている時間があるなら、沢山の企業に足をもっと運んだり、コミュニケーションをするべきだと思ってます」とか、「ウェブでエントリーシート入力させといて、履歴書も提出とか無駄の極み」など、賛成意見が多く集まった。
「手書きの方が人間性が判る」
こうした動きを受け、Yahoo!意識調査では、「新卒採用で、内容や人物の評価が同じ場合、あなたが採用担当者なら『手書き』と『PC』どちらの履歴書を出してきた人材を選びますか?」とのテーマで、ウェブ投票を行った。実施期間は2015年3月11日~2015年3月21日で、3月13日夜現在、「手書きの履歴書」が73.2%、「PC作成の履歴書」が26.8%となっている。
コメント欄には、「手書きの方が意気込みを感じる」とか、「確かにPCの方が綺麗でまとまってるだろうけど、やっぱり手書きの方が人間性が判ると思う」など、昔ながらの「手書き」の良さを指摘する意見も目立った。「字の美しさはその人の知性とほぼ比例する。PCに頼った誤字脱字や、用法間違いは論外。紋切り型のテンプレートそのままの履歴書なんか、そのままシュレッダー行きだ」という人もいる。「絶対に手書きが良い」というよりは、作成が楽なはずのPC履歴書に誤字脱字があった際に、「こんな簡単な作業でミスするとは何事だ、真剣に面接を受ける気があるのか!?」と、怒りが倍増するのかもしれない。就活生を悩ませる「履歴書の手書き」VS「PC作成問題」。あなたは、どっち派?(KH)