「彼女がいる男性社員を落とす方法」 ビジネスにも活かせる?K美の「略奪恋愛術」

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   会社員時代、社内外を問わず、さまざまな恋愛の噂を耳にしたものです。中でも、ある男性社員が、社内に本命彼女がいるにもかかわらず、一般職女子と「浮気」してしまった・・・という話を聞いた時は、その一般職女子の「戦略」に、衝撃を受けました。「略奪恋愛がしたい!」という方には、オススメの方法かもしれません!?

略奪するなら「趣味」を把握せよ

略奪してやる
略奪してやる

   都内企業の一般職として働く25歳のK美は、別部署のTさん(28歳)を見つけて一目惚れ。ただ、彼はモテるタイプで、年上の「本命彼女」がいました。本命彼女は、社内でも有名な美人総合職。「私とは全然、違うタイプ・・・でも、可能性はあるかもしれない」。そう確信したK美は、まず、社内チャットで「ランチ合コン」を開催してもらうよう、別の男性社員に頼みました。気軽な昼食時の合コンに、Tさんを呼んでもらい、連絡先をゲットするためです。K美は、容姿には自信がありました。Tさんは、美人な彼女がいるくらいですから、きっと「面食い」だと判断。当日はかなり気合いを入れて、可愛くしていったそうです。パッと見の華やかさで印象に残らなければ、その後につながらないからです。

   予想通り、TさんはK美を気に入り、アドレスを交換しました。そこからK美は、謙虚で可愛い「妹キャラ」を演じ、Tさんの情報を少しずつ仕入れていきます。まずは「趣味」です。聞いてみると、フットサルが好きで、地元のチームにも入っているとか。もしかしたら、本命彼女ともフットサルを楽しんでいるのかしら・・・と、聞いてみたところ、彼女は全くスポーツに関心がないそうです。Tさんは、本命彼女のことを「尊敬できる仕事仲間」という目で見ており、私生活では、あまりベッタリしていませんでした。

   K美はそこに目をつけ、Tさんの趣味、フットサルの情報を仕入れます。男性は「趣味を理解してくれる女性」に弱いものです。Tさんは「この子、話が合うなぁ」と、心を許すようになりました。K美は、彼女のことも積極的に聞き出します。のろけも不満も、どんな些細な情報も、すべて彼と共有する。これが、略奪する「コツ」だそうです。

彼の「心の隙間」を埋め、いつの間にか特別な存在に・・・

   K美は言います。「彼女が提供できないことを私が提供すれば、彼の『心の隙間』を埋められる。どんなに美人で仕事ができる彼女にも、必ず不満はあるはず。それを全部共有するうち、気づいたら、彼女ができないことを私が提供できるようになっているんです。半年くらいかかりますけどね」。お、おそろしい子・・・!

   ある日、K美はTさんに「今度、◯◯の試合を見てみたいんです」と、メールしてみました。Tさんは、少し迷ったものの、「本命彼女はフットサルに興味がないし・・・K美は試合に行ったことがないなんて、可哀想だな。一度連れて行ってあげよう」と、チケットを2枚購入します。「男性は、女性が喜ぶ姿を見るのが好きなんですよ」と、K美。「わぁー嬉しい!」と、素直に喜びました。Tさんは当然、気を良くします。

   当日、2人で試合を観戦した後、Tさんは、本命彼女の自宅に立ち寄りました。借りていた資料を返すためです。助手席には、浮気相手のK美。「俺、もう帰るわ」と言うTさんに、本命彼女は、何かを察知したのか、「お茶でもしていけば?」と言ったそうです。慌てたTさんは、「いや、ちょっとまだ仕事が・・・」と、逃げるように本命彼女の自宅を去りました。その時点で、Tさんは「K美との時間」を選んだことになります。「勝った!」と、確信できた瞬間でした。相手をリサーチし、趣味の共有という「潜在的な欲求」を掘り起こす。本命彼女が提供できないものを提供する。『成功のコツは、相手のニーズを満たすこと』という、K美の戦略は、なんだか、ビジネスにも活かせそう・・・な気がするのは私だけでしょうか。(北条かや)

北条かや(ほうじょう・かや)

1986年、金沢生まれ。京都大学大学院文学研究科修了。著書に『本当は結婚したくないのだ症候群』『整形した女は幸せになっているのか』『キャバ嬢の社会学』。ウェブ媒体等にコラム、ニュース記事を多数、執筆。TOKYO MX「モーニングCROSS」、NHK「新世代が解く!ニッポンのジレンマ」(2015年1月放送)などへ出演。
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