春から社会人となり、一人暮らしを始める人もいるだろう。未経験のことばかりで、金銭的にも結構大変・・・という人も多い。一方で、勤務先と実家が近いとか、結婚するまでは実家暮らしでお金をためたい、などの理由から、社会人になっても、実家を出ない人もいる。
そんな「一人暮らし派」と「実家暮らし派」には、それぞれの言い分があるようだ。
実家暮らし20代社会人のうち、4人に1人は「1円も入れていない」
不動産情報サイトを手がけるオウチーノ(本社・東京)が、実家で暮らしている20代の社会人332人に対し、「実家に生活費を月額いくら入れていますか?」と聞いたところ、最多は「0 円」(26.8%)だった。次いで「3 万円」が 18.4%、「2 万円」が 16%、「5 万円」が 13.6%、「1 万円」が 9.3%、「4 万円」が 6.3%となっている(2013年5月21日公表)。
都内で一人暮らしをするには、家賃だけで5~6万円以上かかることが多い点を踏まえると、「実家暮らし」の人は、相対的にお金の余裕があると言えそうだ。
そんな彼らに、「何歳までに実家を出る予定か」尋ねたところ、56.3%が「やむを得ない事情(結婚や転勤など)がない限り、出る予定はない」と回答。次いで「30歳」が14.2%で、それ以下は、20代後半の各年齢を答える人が目立ち、回答はバラけた。
同調査では、「一人暮らし」の社会人にも、「社会人は何歳までに実家を出るべきだと思うか」聞いている。最多は、実家暮らしの人と同じく、「やむを得ない事情がない限り出なくていい」で32.1%。次いで「23歳」が28.9%、「25歳」が11.5%、「30歳」が8.7%だった。実家暮らしの人も、一人暮らしの人も、なんだかんだ言って「特別な事情がない限り、実家を出る必要はない」と考えている人が多数派だ。「実家暮らしのメリットが享受できるなら、無理に一人暮らしをする必要はない」ということだろう。