「不機嫌な社長」は会社の迷惑 経営者が肝に銘じるべきコト

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

管理者の不機嫌は、組織の不機嫌になる

   この言葉を聞いてD社長は目から鱗が落ちる思いだったのだそうです。どうしていいか分からずに毎日イライラして当たり散らしたりふさぎこんだりしていた自分が、いかに周囲に無駄な労力を使わせたかを思い知らされたのでした。

「社長のご機嫌はOKだけど、不機嫌はアウトなのですよ。僕は村長の話を聞いて本当に恥ずかしい思いで一杯でした」

   帰国後社長は、どんなに気分が悪くとも、どんなに自分が悩んでいようとも、絶対社内では態度に出さない、顔にも出さない、そう決めて行動を徹底。あの島の皆が協力し合う素晴らしい雰囲気を目標にしました。すると、不思議なくらいに社内は安定してムードが良くなり、皆が前向きに仕事をしてくれるようになって業績がどんどん上がったのだそうです。

   リーダーは自分が思っている以上に下から注目されていると意識せよ、とは私も30代ではじめて管理職になった時に研修で言われたことですが、注目されるからこそ影響力も大きいのです。D社長のお話に「管理者の不機嫌は、組織の不機嫌になる」は、多くの経営者が今一度肝に銘じるべき真理ではないかと改めて思った次第です。(大関暁夫)

大関暁夫(おおぜき・あけお)
スタジオ02代表。銀行支店長、上場ベンチャー企業役員などを歴任。企業コンサルティングと事業オーナー(複合ランドリービジネス、外食産業“青山カレー工房”“熊谷かれーぱん”)の二足の草鞋で多忙な日々を過ごす。近著に「できる人だけが知っている仕事のコツと法則51」(エレファントブックス)。連載執筆にあたり経営者から若手に至るまで、仕事の悩みを募集中。趣味は70年代洋楽と中央競馬。ブログ「熊谷の社長日記」はBLOGOSにも掲載中。
姉妹サイト