削りに削れば、メールアドレスだけで十分?
なぜ、ここまで短いエントリーシートを考えたのか、三幸製菓の杉浦二郎・人事課長にお伺いしました。
「一言でまとめると、ESで必要なものだけを残したら連絡先だけだった、ということです」
多くの企業が採用しているエントリーシートでは、志望動機、自己PR、学生時代に頑張ったことなどを書かせます。
「基礎学力などはWEBテストを課せば十分です。誰でも書ける志望動機や自己PRをどう書くかで悩み時間を使い、読む方も時間とお金をかける。お互いにバカバカしいだけです。既存のエントリーシートから内容を削っていけば、志望動機や自己PRだけでなく、名前や大学名などの基本情報すら不要です。必要なのは、メールアドレスだけ。あとは、やり取りしていく中で名前・大学名など基本情報は知らせてくれればいいのです」
なるほど、強烈ですが、中身は正鵠を射ています。
「実はライフネット生命保険さんの『重い課題』もよく知っていますし、採用担当者とも話をしています。課題そのものがアセスメント対象として成立しています。非常に考え抜かれた、素晴らしい取り組みだと思います。」(杉浦さん)
方向性が違うにしても、それぞれ、長さ・短さで日本一になるとは、これも、ご縁。なんでしょうかねえ。
両社とも2016年卒の採用は現在、受付中だそうです。(石渡嶺司)