選考書類が日本一「長い」企業と「短い」企業 それぞれの「なるほど」な理由

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日本一短い三幸製菓は、何を書かせる?

   一方、日本一短いエントリーシートを課すのは、三幸製菓。新潟県に本社のある中堅の菓子メーカー。「ぱりんこ」「雪の宿」などのおせんべい、柿の種などが有名です。

   同社は、2013年卒から、新卒採用において、就活ナビサイトの利用を取りやめました。ナビサイト利用を取りやめて、代わりに使っているのが、FacebookとSkype(遠距離就活)です。これは選考方法が最終選考(新潟本社で実施)以外はSkypeによる面接です。

   「出前全員面接会」もユニークです。学生が5人以上集まり、場所を用意できるなら全国どこでも採用担当者が出向いて、その場で実施する、というもの。

   このようにユニークな選考を課している三幸製菓が2016年卒向けの採用ページを3月5日に公開しました。

   その名も「日本一短いES」。まず、画面に2つの質問が出てきます。

「せんべいが好き?」
「ニイガタで働ける?」

   なるほど。この2問にイエスかノーで答えてから、入力に進みます。果たして、その画面にあるものは・・・。

「メールアドレスを心を込めて入力してください」

   なんと!三幸製菓のエントリーシートは、メールアドレスの入力のみ。ほか、名前、大学名などの入力は一切ありません。

   入力すると、メールが送られてきて、「35の質問」から「17のカフェテリアプラン」からいくつかについて案内を送るので学生が選ぶようにする、とのこと。

石渡嶺司(いしわたり・れいじ)
1975年生まれ。東洋大学社会学部卒業。2003年からライター・大学ジャーナリストとして活動、現在に至る。大学のオープンキャンパスには「高校の進路の関係者」、就職・採用関連では「報道関係者」と言い張り出没、小ネタを拾うのが趣味兼仕事。主な著書に『就活のバカヤロー』『就活のコノヤロー』(光文社)、『300円就活 面接編』(角川書店)など多数。
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