セクハラ、パワハラ、モラハラ・・・。様々な状況でのいじめや嫌がらせを表す「●●ハラスメント」、略して「●●ハラ」という言葉が増えている感がある。
そんななか、「ババハラ」という言葉に注目が集まりつつある。初めて聞いた、という人も多そうだが、どうやら被害を受けている働く女性は少なくないようだ。
ニュースサイト「バズプラスニュース」に、「【衝撃】女子と女子の職場戦争!『ババアハラスメント』という言葉が蔓延中! ババハラ体験談がヤバイ」という記事が掲載された(2015年2月22日)。
記事によると、「ババアハラスメント」とは、職場での女性にまつわるハラスメント行為のこと。「年上の女性から年下の女性に対するハラスメント」と「年下の女性から年上の女性に対するハラスメント」の2種類があるとしている。
「年上の女性から~」の例としては、
「自分が結婚できないからって、部下の私に残業押し付ける28歳のお局様がいます。私が夫とディナーがあるのを知ってて残業指示してきたとき、嫌がらせだって確信しました」(24歳・商社)。
「年下の女性から~」は、
「私が独身なの知ってて、職場のみんなに聞こえるように『Aさん毎日夜は暇ですもんねー(笑)』とか言ってくる41歳の女子がいるんですよ。その子も独身だけど、彼氏がいるので勝ち誇りたいのでしょうか」(47歳)
というエピソードが紹介されている。
嫌味な女性には「ありがとう」で返すべし
この「ババハラ」、色んな職場で起きているようだ。記事を受けたツイッターの反応を見てみると、
「最初に入った会社で凄かった。心身病みます。辞めた時体重が36.5㎏に落ち、肋骨浮いてました」
「女の職場はマジで離職率やばい 入ったばかりの若い子がどんどん辞めていくから育たない ババハラは思った以上に根が深いで」
「逆に今まで話題に上らなかったのか?下らないことで突っかかったり嫌味言ってくるオバサンは女の多い職場ならゴロゴロいる」
など、様々な体験談が投稿されている。
ババハラを上手に回避する方法はあるのだろうか。働く女性向けのサイト「BP.Labo」では、「『嫌味を言われやすい女性』にならない為に身につけておきたい会話術」が紹介されている。
何か嫌なことを言われた時、「ムキになって否定したり、声を荒げて反撃したりするような子供染みた態度は避けたいもの。イラッとして『無視する』なんてことはもってのほか」とした上で、
「そのような見方もあるのですね。参考にさせて頂きます」
「私にはなかった新しい見方です。貴重なご意見ありがとうございます」
と返し、器の大きさを示すべし、とアドバイスしている。
どうしても鼻持ちならない嫌味を言われた時には、
「裏のない率直な意見を頂戴しました。ありがとうございます」
と、「それって嫌味ですよね?」という意味を込めながらも、スマートに返せばよい、としている。
相手をイラッとさせたがるタイプの人間に対しては、逆に「ありがとう」と言って驚かせるのがポイント、とのことだ。(MM)