「アイデアの量」は「移動距離」に比例する・・・のか?

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アイデアの点から線、絵へ

   なんでこんな事を思いついたかというと、アジア各国のいろんな所を移動していたからです。

   日本の多くの若者に話を聞いて「新しい事をやってみたいが、どうすればいいのかわからない」「海外に行きたいが不安」ということを聞いていました。

   日本の人事関係者に「自分で考えて仕事を作れる人材が欲しい」「海外事業に対応できる人材は欲しいが、バイト、サークル、ワーホリ、語学留学の話は聞き飽きた」ということを聞いていました。

   同時に、アジア各国で、様々な国で起業している人の苦労や、その国の環境を聞いていました。

   そんなことを繰り返している中で、カンボジアで起業をしている起業家の方に「この国なら、少ない資本で、比較的自由に起業ができる」ということを聞きました。

   若者のニーズ、人材会社のニーズ、そしてカンボジアの起業の現状がひとつに結びつき、サムライカレープロジェクトの概要が思い浮かんだのです。

   はじめから研修プログラムをやることありきではなく、様々なニーズや現状を身体で体感しており、たまたまそのいくつかが結びついて、ひとつのアイデアになったわけです。

   おそらくアイデアマンと呼ばれている人は、この様な結びつく前の知識がたくさんあるのです。そして、その知識の「点」が何かのタイミングでいくつか結びつき、アイデアの「線」になり「絵」になっていくのだと思います。

   私は大学生に「今何をするべきか」と言うことを聞かれた時、「とにかくたくさんのモノを見て、たくさんの事を経験しろ」と言っています。サムライカレープロジェクトが1-4週間の短期に設定されているのも、これ以外のこともたくさん経験して欲しいからです。

   若い人だけではなく、自分の人生に行き詰まっている人も、是非たくさんのことを体験してください。ちなみに、感性が豊かな人であればインターネット上の情報だけでも「点」になるかもしれませんが、ほとんどの人は、実際動いて体験してみるくらいの深い穴を掘らないと「点」として機能しません。

   例えば、大学生の1人の話と、人事部の1人の友人の話と、カンボジアで起業家2人との会話、そしてネット検索だけでサムライカレープロジェクトは思いつくことはないと思います。3桁の若者、数十人の人事部をはじめとする社会人の人たち、そしてアジアほとんどの国を何度も訪れて見て、聞いて、感じた事が「点」となり「絵」になっていくのです。

   ちなみに、私が今年動くのを減らす理由は、「絵」を書くことに夢中でそれを実行する時間がとれなくなってしまったからです。

   今年は、書いた「絵」を元に、ものを作る事に力を入れていきたいと考えています。

   すでに「点」や「絵」は私の中に山ほどあるので、もしそのようなモノをご希望でした、こんな風に「点」の共有やアイデア出しのお手伝いをするプログラムをつくりましたので、ご利用頂けたらと思います。(森山たつを)

森山たつを
海外就職研究家。米系IT企業に7年、日系大手製造業に2年勤務後、ビジネスクラスで1年間世界一周の旅に出る。帰国して日系IT企業で2年勤務後、アジア7か国で就職活動をした経験から「アジア海外就職」を多くの人と伝えている。著書に「アジア転職読本」(翔泳社)「はじめてのアジア海外就職」(さんこう社)がある。また、電子書籍「ビジネスクラスのバックパッカー もりぞお世界一周紀行」を連続刊行中。ツイッター @mota2008Google+、ブログ「もりぞお海外研究所
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