誰でも、仕事で失敗したり、悩んだりすることはある。そんなとき、どうすれば気分転換ができるのか。ネットには、様々な情報が溢れているが、「たっぷり休養を取る」とか、「泣ける映画を見て、思いっきり涙を流す」など、すぐには実行できないものも多い。
今すぐに、落ち込んだ気分を回復させるには、どうすればよいのか。斬新な方法が『発見』されたようだ。
「ジャンピング・ジャックを20回」
心が沈んでいるときには、体を『物理的に上へ持っていく』のがよい、というのは、ライフハッカー日本版のコラム、「落ち込んでいるときに効果的な身体の動かし方」(2015年1月31日)だ。 記事では、職場で落ち込んだ時に、効果的な「動作」を、いくつか紹介。たとえば「つま先立ちで歩く」ことには、気分を上げる効果がある。憂鬱な時は、足を引きずって歩きがちだが、そんな時に「つま先立ち歩き」をすることで、沈んだ気持ちに立ち向かうことができるという。
また、「ジャンピング・ジャックを数回行う」のも効果的だ。ジャンピング・ジャックとは、「気を付け」の姿勢からジャンプすると同時に、頭上で手を叩き、次のジャンプでは、また「気を付け」の姿勢に戻るというもの。ラジオ体操にも、似た動きがある。これを20回も繰り返せば、地面を離れ、上に上がると同時に気分も上昇。さらに、運動によって全身の血流が良くなり、気分を良くする脳内物質、「エンドルフィン」まで放出されるというから、やってみない手はない。
記事では他にも、「胸を張る」「両腕を頭上に挙げる」などの動作を紹介しており、ネットでは早速、「なるほど」「試してみようっと」などの声が相次いだ。「確かに、身体を動かすと、気分が上向きになる気がする」と、賛同するつぶやきも目立つ。が、さすがに、「ジャンピング・ジャック20回」については、「ジャンピング・ジャックを20回! ・・・って、飛べるかいっ!! 『飛べない豚は、ただの豚だ』って言わないでください(T-T)」と、ノリツッコミをする、ぽっちゃり系(?)男性もいた。
「作り笑い」でもOK
落ち込んだ時に、ジャンプなどしているヒマはないという人にも、朗報だ。日経新聞電子版の記事、「『笑うと健康になる』を遺伝子レベルで検証する 体と心に効果あり」(2015年2月16日)によれば、笑うことで「ストレスに強くなる」可能性があるという。
記事では、ラットに「くすぐり刺激」を与えて、「笑わせる」実験結果を紹介。くすぐり刺激を継続的に与えられたラットは、そうでないラットに比べ、次の実験で「恐怖ですくむ回数が明らかに少なかった」という。東京家政大学の大西淳之准教授のコメントによれば、自然に笑えない人は、『作り笑顔』でもOK。特に楽しいことがなくても、笑顔を作るだけで顔の筋肉が反応し、脳は「笑っている」と「錯覚」するので、気分がほぐれるという。仕事でストレスを感じた時には、作り笑顔で脳を『騙して』、気分を上げることができるといえそうだ。
ツイッターでは早速、「笑ったもの勝ち! たとえ作り笑いでも効果はあるので、笑わにゃそんそん(笑)」とか、「作り笑いしよ!」などのつぶやきが見られた。確かに、仕事でミスをして、落ち込んだままでいるのは損かもしれない。「笑ったもの勝ち」とは言い得て妙だ。一方で、「昔からよく笑う私は、ストレスには強い方だと思いますが、今、顔のしわに悩まされています・・・(^^;)」という人もいた。(KH)