妊娠中の女性労働者の16.6%が、1日8時間の法定労働時間を超えて9時間以上働いていることが、日本労働組合総連合会の調べでわかった。2015年2月23日、調査結果を発表した。妊娠中の女性の1日の労働時間は、全体で8時間が最多の43.7%だったが、9時間(7.7%)、10時間(5.5%)など、9時間以上は16.6%にのぼった。9時間以上働いた女性は、正社員に限ると26.2%にあたる。
また、妊娠時のトラブルで、早産になった人の4人に1人(24.6%)、流産した人の5人に1人(20%)が9時間以上働いていた人だった。肉体的・精神的な負担がかかる仕事をしていた割合は、順調だった女性より早産や流産した女性のほうが高い傾向にあった。
妊娠時に、「病院に行く時間の確保」や「勤務時間の短縮や残業の免除」など、勤務上6の配慮を「十分に受けられた」と答えた正社員の女性は4割で、他の就業形態よりも低い傾向にあった。
職場への妊娠の報告時期は、「妊娠8週間」が最多。妊娠を報告するとき、女性の4人に1人が、上司や同僚の反応にストレスを「感じた」と答えた。
調査は、働きながら妊娠を経験したことがある女性の正社員や派遣社員ら、あわせて1000人から回答を得た。