ハイパフォーマー社員を「勘違いな俺様社員」にさせない対処法 その1

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テングの鼻をへし折ることに

   これを聞いた先輩はどう思うでしょうか?

「辞める気のあるヤツに教えても無駄だよな」
「せっかく面倒見てやったのに何なんだ」

   こういう風に思うのではないでしょうか。

   営業の部門長に彼の日常の様子を聞き、私の考察を伝えていくと予感は的中しました。

   私はこのままでは彼の成長は止まり、下手すれば周囲からも良い扱いをされなくなってしまうのではないかと思ったので、彼のテングの鼻をへし折ることにしました。

   営業の全社員の予算達成率を見せてもらったら、彼だけがダントツでした。

   こうなると他の人は注意したくてもなかなかできません。

   自分より成績が良い人に注意するのは気が引けます。

   一方で言われた側も、自分より成績が悪い人に言われると「人に言う前にまずは自分のことをちゃんとやれよ!」と思い、聞く耳を持ちません。

   このような構造があることから、社内ではなかなか、テングになったハイパフォーマー社員には注意しにくいものです。

   そこで私のような外部の人間の役割が必要になります。

   私は、彼のやる気をそがずにどのようにして注意するか、ということを考えて挑みました。(次号へ続く=野崎大輔=)

野崎大輔(のざき・だいすけ)

大学卒業後に無職、離職を繰り返し社労士として独立し、企業の労使トラブルの解決に奔走する。2013 年7 月に自律型人材育成専門コンサルティングを行うデストロイ・ジャパン株式会社の創業メンバーに加わり、専務取締役に就任。社員が自発的に行動する組織作りに注力している。単著に『できコツ 凡人ができるヤツと思い込まれる50の行動戦略』(講談社)、共著に『黒い社労士と白い心理士が教える 問題社員50の対処術』がある。
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