遅刻を繰り返す「タイプB」 「17秒の差」が人生を変えていた!?

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   どんな職場にもいる、「遅刻」を繰り返す人。新人の頃は怒られても、年齢を重ねるにつれ、誰からも注意されなくなり、「だらしない人」として定着してしまうケースもある。

   今回は、そんな同僚に悩んでいるという人からのお悩みだ。遅刻を繰り返す人には、どう対処すべきなのか。最近では、「時間にルーズな人」の性格を、科学的に立証する動きもあるようだ。

繰り返す遅刻には、「書面で注意すべき」

遅刻だな、こりゃ
遅刻だな、こりゃ

   質問サイト、Yahoo!知恵袋には、「何年にもわたり遅刻を繰り返す社員がいます」との投稿が寄せられている(2015年1月21日)。相談者の年齢などは、明らかにされていないが、職場の同僚が「遅刻しない日は、月に1、2日くらい」という。同僚は、もう何年もの間、遅刻グセが直らないようだ。「この社員に対してどうすればよいでしょうか」と、苛立つ相談者。

   回答者からは、「上の人は、注意してるのでしょうか。それでも改善されないならクビでも仕方ないですね」など、厳しいアドバイスが寄せられた。ある人は、口頭だけでなく、ハッキリと書面で注意すべきだと述べる。「書面で注意。本人から、始末書なり誓約書なりもらえれば最高です。(略)再発すれば、また書面で注意。改善の見込みがないということなら、解雇も正当化されます」という。始末書を提出しても、遅刻が続くようなら、「クビ」も正当化される・・・という考え方も、あるようだ。 

1分を「77秒」だと感じている?

   遅刻を繰り返す人は、なぜ遅刻をしてしまうのか。ウォール・ストリート・ジャーナル日本版の記事、「なぜ私たちはいつも遅刻するのか」(2015年2月4日)によれば、遅刻をしてしまう人には、いくつか共通する点があるという。

   記事では、サンディエゴ州立大学のジェフ・コント准教授が、181人の地下鉄運転士を対象に行った研究(2003年)を紹介。それによると、成果主義的で、テンポが速く、時に非友好的になる「タイプA」の人たちは、より時間に正確な傾向を示す一方、のんびりした性格の「タイプB」の人たちは、遅刻しがちな傾向にあることが分かった。

   さらに、驚くべきは、時間に正確な「タイプA」は、1分が過ぎる時間を「58秒」と推定していたのに対し、遅刻しがちな「タイプB」は、「77秒」と推定していたという。のんびりタイプと、時間に正確なタイプでは、1分の感じ方に「18~19秒もの差」があるということだ。そもそもの時間感覚が「遅い」ので、遅刻するのも、仕方がないのか。そうはいっても、頻繁に遅刻を繰り返されては、周囲が迷惑してしまう。

   ウォール・ストリート・ジャーナル日本版の記事によれば、あまりにも多く遅刻を繰り返す人には、「ADHD(注意欠陥・多動性障害)やうつ、強迫神経症などの重大な健康状態、あるいは軽度の認知障害の症状」の可能性もあるとしている。冒頭の、「何年にもわたり遅刻を繰り返す社員」に悩んでいる相談者には、「できればプロに具体的に相談なさるのがいいと思います」とのアドバイスも寄せられていた。たかが遅刻、されど遅刻。繰り返す人は、要注意かも・・・?(KH)

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