1分を「77秒」だと感じている?
遅刻を繰り返す人は、なぜ遅刻をしてしまうのか。ウォール・ストリート・ジャーナル日本版の記事、「なぜ私たちはいつも遅刻するのか」(2015年2月4日)によれば、遅刻をしてしまう人には、いくつか共通する点があるという。
記事では、サンディエゴ州立大学のジェフ・コント准教授が、181人の地下鉄運転士を対象に行った研究(2003年)を紹介。それによると、成果主義的で、テンポが速く、時に非友好的になる「タイプA」の人たちは、より時間に正確な傾向を示す一方、のんびりした性格の「タイプB」の人たちは、遅刻しがちな傾向にあることが分かった。
さらに、驚くべきは、時間に正確な「タイプA」は、1分が過ぎる時間を「58秒」と推定していたのに対し、遅刻しがちな「タイプB」は、「77秒」と推定していたという。のんびりタイプと、時間に正確なタイプでは、1分の感じ方に「18~19秒もの差」があるということだ。そもそもの時間感覚が「遅い」ので、遅刻するのも、仕方がないのか。そうはいっても、頻繁に遅刻を繰り返されては、周囲が迷惑してしまう。
ウォール・ストリート・ジャーナル日本版の記事によれば、あまりにも多く遅刻を繰り返す人には、「ADHD(注意欠陥・多動性障害)やうつ、強迫神経症などの重大な健康状態、あるいは軽度の認知障害の症状」の可能性もあるとしている。冒頭の、「何年にもわたり遅刻を繰り返す社員」に悩んでいる相談者には、「できればプロに具体的に相談なさるのがいいと思います」とのアドバイスも寄せられていた。たかが遅刻、されど遅刻。繰り返す人は、要注意かも・・・?(KH)