人付き合いやコミュニケーションに苦手意識のある人にとって、否が応でも他人と接しなければならない仕事は厄介なものだろう。
そうした人々にとって「人との交流が少なくて収入も保障された仕事」なんてものがあったら最高だろうが、このほど米国のサイトが「内向的な人向け職業10傑」をまとめ、話題になっている。
学者、専門職、技術職、理系の仕事が「内向的な人向き」
話題になっているのは、米国の求人情報サイト「CareerCast」に掲載されている「The Best Jobs for Introverts」という記事だ。
紹介されている順に、「動物とは多く接するが、人と接する機会は限られている」として「動物に関する仕事」。
「記録保存館にいる間は家にいるみたいに気楽」として「公文書保管人(アーキビスト)」。
「宇宙空間や地球の大気圏の研究をして毎日を過ごす」として「天文学者」。
「何が起こったかを淡々と記録し、裁判中に出張るような役割がない」として「法廷速記者」。
などで、ほかに「映像編集者」「金融事務員(ファイナンシャルクラーク)」「地球科学者」「産業機械修理工」「診療情報管理技能者」「ソーシャルメディアマネージャー」の計10個が挙げられている。
日本ではなじみのない職業もあるが、学者や専門職、技術職、理系の仕事が内向的な人に向いている、という見立てだ。
日本では「ハイヤーの運転手」「通関士」がオススメ?
この記事の内容が日本のネットメディアでも紹介されると、ツイッターで話題に。しかし、
「専門職すぎるんですがそれは・・、しかも学者なんて給料めちゃ不安定でしょ」
「工業機械修理って大抵2人1組かつ相手企業の社員がついているから人とかかわらずにってのは基本無理だよ」
「動物もスタッフという人間に関わるし、これ全て関わるじゃんw」
といった声が多く、賛同している人はあまり多くなさそうだ。
日本では、どういった仕事が「内向的でも無理せず務まる」と思われているのだろうか。Q&Aサイト「教えて!goo」には、「人と関わらないで済む仕事」を尋ねるトピックが投稿されていた(12年6月9日)。
人と関わるのが得意ではなく、「出来る限り人と関わらずに働ける仕事」に就きたいという相談者に、「会社の役員1人を送り迎えするハイヤーの運転手」「農業」「通関士」「クリエイティブ関係の個人事業主」などが、回答者の実体験も交えて紹介されている。
ただ、やはり狭き門だったり、勉強や準備が大変だったりする仕事が多そうだ。「人と関わらずに済む仕事」に就くより、「内向的でも何とか人と接しながら働く」方が簡単かも・・・。(MM)